目次

 クラーク・ゲーブル
 ゲイリー・クーパー
 エロール・フリン
 ポール・ムーニ
 タイロン・パワー

 ロナルド・コールマン
 ジョニー・ワイズミュラー
 スペンサー・トレイシー
 マレーネ・ディートリッヒ
 W.パウエル&M.ロイ
 グレタ・ガルボ
 リリアン・ギッシュ
 ベティ・デイヴィス
 フレドリック・マーチ
 ジーン・ティアニー



ゲイリー・クーパー
Gary Cooper

 大学を卒業後、国立公園のガイドをしたり地元紙に政治漫画を書いたりしていたが、1924年に漫画家を目指してロス・アンジェルスに出る。夢破れて映画界入りし、「つばさ」で端役出演した彼に女学生が目をつけて、本国よりもまず日本で人気が出たのはおもしろい。「摩天楼」で共演したパトリシア・ニールとの恋はクーパーを苦しめるが、終生、妻を守り通した。1961年に前立腺ガンで亡くなった日、カンヌ映画祭は彼の功績を称えて”ゲイリー・クーパー賞”を設立した。「ヨーク軍曹」と「真昼の決闘」で2度のオスカーを受賞。
「生活の設計」(VHS DVD)「真珠の首飾り」「今日限りの命」「無宿者」(VHS DVD)「ダラス」(DVD)、「スプリングフィールド銃(DVD)も発売中。

 ベンガルの槍騎兵(1935)  結婚の夜(1935)
 将軍暁に死す(1936)VHS DVD  海の魂(1937)
 マルコ・ポーロの冒険(1938)  青髭八人目の妻(1938)
  VHS
 DVD
 ボー・ジェスト(1939)VHS DVD  ヨーク軍曹(1941)
  VHS DVD
 教授と美女(1941)VHS DVD  打撃王(1942)VHS DVD
 サラトガ本線(1944)
  VHS DVD
 摩天楼(1949) VHS DVD



クラーク・ゲーブル
Clark Gable

 30年代を代表するスター、ゲイリー・クーパーと同じ時代を生きた。当初は悪役が多かったが、「或る夜の出来事」でオスカーを受賞後、ハリウッドの”キング”として君臨。生後7ヶ月で母親を亡くしたことが影響してるのか、14歳で家を飛び出し芝居に目覚める。最初と2度目の結婚はそれぞれ14歳、17歳年上の女性だったが、「心の青空」で共演したキャロル・ロンバードとは彼女の飛行機事故による死まで3年間の幸せな生活を送る。その後,彼女の面影を求めて2度の結婚をし、彼の死後初めての子供ジョンが誕生。「ダンシング・レディ」「スザン・レノックス」「無冠の帝王」「戦艦バウンティ号の叛乱」もビデオ発売中。

 自由の魂(1931)  心の青空(1932)
 紅塵(1932)  男の世界(1934)
 支那海(1935)  私のダイナ(1935)
 桑港(1935)  空駈ける恋(1936)
 妻と女秘書(1936)
  VHS DVD
 サラトガ(1937)
 地球を駈ける男(1938)  テスト・パイロット(1938)
 ブーム・タウン(1940)



マレーネ・ディートリッヒ
Marlene Dietrich

 王立プロシア警察の将校の娘として厳格な家庭で育つが、父親が幼くして死亡。1922年にマックス・ラインハルトの主宰する演劇学校に入学して舞台に立ち、1924年に助監督のジーバーと結婚して唯一の子供マリアが誕生した。スタンバーグ監督に認められ、彼と恋に落ちたディートリッヒはアメリカに渡り「モロッコ」を第一作としてふたりのコンビで7作品を発表する。いずれも光と影を巧みに使い、彼女の美が鮮やかに引き出されている。ナチスの宣伝に利用されることを嫌い、1939年にはアメリカ市民権を獲得してヨーロッパの戦地に米軍の慰問に出かけ、得意の喉を披露した。「恋の凱歌」「無頼の谷」「異国の出来事」も発売中。

 モロッコ(1930)VHS DVD
 スペイン狂想曲(1934)
 間諜X27(1931)VHS DVD  真珠の首飾り(1936)
 上海特急(1932)  鎧なき騎士(1937)
 ブロンド・ヴィナス(1932)  恋のページェント(1934)
 沙漠の花園(1936)VHS DVD  妖花(1940)



グレタ・ガルボ
Greta Garbo

 ディートリッヒと共に1930年代に人気を二分した。共にハリウッドに渡って成功したが、すべての面でふたりは対照的のように思える。「イエスタ・ベルリングの伝説」で認められた後、「喜びなき街」が大ヒットしてハリウッドに招かれる。悲劇の主人公を演じることが多かった彼女だが、演技の上手下手はともかく、あのわざとらしい笑い方が気にはなりませんか? コンビを組んだジョン・ギルバートとの仲を噂されたり、指揮者ストコフスキーから求婚されるなどロマンスもあったが、独身を通し36歳の若さで事実上の引退。その生涯は”神聖ガルボ帝国”として謎に包まれている。「グランド・ホテル」もビデオ発売中。


 イエスタ・ベルリングの伝説
(1924)
 喜びなき街(1925)
 肉体と悪魔(1927)  恋多き女(1929)
 スザン・レノクス(1931)  タ・ハリ(1931)
 お気に召すまま(1932)  クリスチナ女王(1933)
 彩られし女性(1934)  アンナ・カレニナ(1935)
 椿姫(1937)  征服(1937)VHS DVD
 ニノチカ(1939)  奥様は顔が二つ(1941)



エロール・フリン
Errol Flynn

 大学教授の息子という恵まれた環境に生まれながら生来の冒険好から、10代の頃から探検家を夢見て各地を転々とした。本人は剣戟スターとして世界を股にかけて暴れまわるという役ばかり巡ってくることに不満を抱いていたようだが、後年、結婚生活に破れてスペイン内乱に参加したことなども考え合わせると、彼の個性に相応しいまさに適役だったように思える。「海賊ブラッド」で共演したオリヴィア・デ・ハヴィランド(東京生まれだそうである)と恋に落ち、彼女が作家と結婚した1946年頃から分裂症的徴候を現し、酒浸りになったと言われている。カストロを崇拝し、キューバに渡ったこともあるらしい。

 海賊ブラッド(1935)  進め竜騎兵(1936)VHS DVD
 放浪の王子(1937)  ロビン・フッドの冒険(1938)
 無法者の群(1939)  シー・ホーク(1940)
 鉄腕ジム(1942)DVD  ドン・ファンの冒険(1948)DVD

ポール・ムーニ
Paul Muni

 1895年に旅回りの俳優を両親としてオーストリアに生まれる。幼い頃からドイツ語の舞台に立ち、アメリカとヨーロッパを巡ったが、英語劇の舞台に立つのは31才になってからである。ブロードウェイで確固たる地位を確立し、フォックスに招かれる。デヴュー作のThe Valiant(1929)で早くもアカデミー賞男優賞にノミネートされた。ワーナーに移ってからは多くの伝記映画に出演し、「科学者の道」ではアカデミー賞主演男優賞を受賞。むしろ舞台に情熱を向けていたのか、経歴の割りに映画出演作は少ない。晩年は目が不自由になり、長い闘病生活の末1967年に心臓病で亡くなった。「ゾラの生涯」もビデオ発売中。

 暗黒街の顔役(1932) 科学者の道(1935
 仮面の米国(1932)VHS DVD 大地(1937


ロナルド・コールマン
Ronald Colman

 イギリスのリッチモンド生まれ。ミルク輸入業者だった父親が16歳の時に他界し孤児となる。その後、船会社に勤めながらアマチュア劇団に参加。第一次大戦でフランス戦線に2年間従軍した後、移民としてアメリカに渡る。彼の芝居を観たリリアン・ギッシュに「ホワイト・シスター」の相手役として推薦されたことから運命が開け、甘い2枚目として人気が爆発。トーキーになってからも独特の”コールマン髭”と貴族的風貌が評判になった。1919年に結婚した直後に10数年に及ぶ別居生活を送って離婚。1938年に再婚。彼女との間に生まれた娘ジュリエットが1975年に父の自伝を出版。「人類の戦士」もビデオ発売中。

ゼンダ城の虜(1937VHS DVD 放浪の王者(1938



ジョニー・ワイズミュラー
Johnny Weissmuller

 サイレント時代から数多く作られたターザン映画の中でもっとも人気のある6代目ターザン俳優。1924年のオリンピック、パリ大会の水泳自由型で世界記録を三つ更新。続くアムステルダム大会でも優勝して映画界入り。「アメリカ娘に栄光あれ」で端役に出演した後、代役として起用された「類猿人ターザン」が大ヒット。以降、11本のターザン映画に主演するが、後半にRKOに移ってからは無理な場面設定が目立つ。1948年にコロムビアに移り”ジャングル・ジム”を手がけ、これは1958年からテレビ・シリーズにもなった。生涯に6度の結婚をしてるが、3番目の妻との醜聞は絶好のゴシップとして新聞を賑わした。

 類猿人ターザン(1932)  ターザンの逆襲(1936)
 ターザンの復讐(1934)  ターザンの猛襲(1939
 ターザンの黄金(1941)



リリアン・ギッシュ
Lillian Gish

 父親が定職に着かぬため妹のドロシーと共に子役として旅回りを経験した後、1912年にメリー・ピックフォードと出会ったことで運命が開けた。グリフィス監督に紹介されたギッシュは「見えざる敵」でデヴュー。これ以降、グリフィスにに恋慕に近い尊敬の念を抱くようになり、生涯を独身で通した。サイレント期のほとんどの作品は彼が監督している。1920年には「亭主改造」で妹を主演に監督も経験。30年代以降は舞台に進出。薄幸のヒロインを演じることが多かったが、妹のドロシーはロマンチック・コメディの分野で活躍した。1970年に映画の発展への貢献と演技を評価されてアカデミー賞名誉賞を受賞。

 ホーム・スイート・ホーム(1914)  ラ・ボエーム(1926)
 散り行く花(1919)  紅の文字(1926)



タイロン・パワー
Tyrone Power

 有名な俳優だった父親の影響を受けて舞台でデヴューした後、映画界入り。出征した第二次大戦を挟み、30年代から40年代にかけてトップ・スターの地位を守るが、彼自身は美男俳優と言われることを嫌い、Nightmare Alley(1947)で演技派としての新境地を開拓すると共に、舞台にも出演。多くの作品でH.キング監督とコンビを組む。「ソロモンとシバの女王」を撮影中に心臓麻痺のため44歳の若さで急死。3度の結婚歴があり、最初の妻はフランスの名花アナベラ。2度目の妻との間に生まれた娘ロミナはヨーロッパで女優として活躍した。「氷上乱舞」「世紀の楽団」(VHS DVD)「ワシントン広場の薔薇」もビデオ発売中。

 マリー・アントワネットの生涯
  (1937)DVD
 快傑ゾロ(1940)
 シカゴ(1938)VHS DVD  血と砂(1941)
 雨ぞ降る(1939)



スペンサー・トレイシー
Spencer Tracy

 大学時代に芝居に目覚めてニューヨークに出る。舞台で活躍中にジョン・フォード監督に認められて1930年に「河上の別荘」に出演、20世紀フォックスと契約するが、当時から自然な演技を評価され、オリヴィエや無二の親友ボガートも絶賛。花が開くのは1935年に「我は海の子」「少年の町」と2年連続してアカデミー賞主演男優賞を受賞してから。「女性NO.1」をはじめに9本の作品で共演したキャサリン・ヘップバーンは”終生の伴侶”となる。肺疾患で倒れたときに長らく別居していた妻にかわり寄り添い、臨終を看取ったのも彼女だった。「桑港」「テスト・パイロット」もビデオ発売中。

 激怒(1936)  我は海の子(1937)
 少年の町(1938)  スタンレー探検記(1939)



フレドリック・マーチ
Fredric March

 第一次大戦に従軍後、銀行マンを経てブロードウェイの舞台に立つ。1927年に30才で女優フローレンス・エルドリッジと結婚し、新婚旅行を兼ねてシアター・ギルドの巡業に参加。1929年にパラマウントと5年契約、デヴュー作は「ダミィ」だった。謹厳実直な人物の役が多かったが「ジキル博士とハイド氏」で大きく飛躍してアカデミー賞主演男優賞を獲得。1946年には「我等の生涯の最良の年」で2度目のオスカーを受賞した。一時映画界から離れ舞台でも活躍。代表作は1956年の「Long Days Journey into Night」。「鷲と鷹」「生活の設計」「アンナ・カレニナ」もビデオ発売中。

 ダーク・エンジェル(1935)  レ・ミゼラブル(1935)
 風雲児アドヴァース(1936)



ベティ・デイヴィス
Bette Davis

 1908年4月生まれ。高校に入学した直後から女優を目指し、学生演劇の経験を経て1928年にブロードウェイの舞台に立つ。やがてワーナー映画と契約。途中で契約解除をめぐって訴訟騒ぎもあったが、1949年まで専属スターとしてワーナーで活躍した。1934年にRKOに貸し出されて撮った「痴人の愛」で絶賛され、以降、「青春の抗議」と「黒蘭の女」で2度のアカデミー賞主演女優賞を受賞、ノミネートの数は10度に及ぶ。1950年の「イヴの総て」を最後にしばらく作品にも恵まれなかったが、1987年にリリアン・ギッシュと共演した「八月の鯨」が評判になり、2年後に79才で死去。「化石の森「札つき女」もビデオ発売中。

青春の抗議(1936)  愛の勝利(1939)
月光の女(1940) 凡てこの世も天国も(1940)
偽りの花園(1941)
  VHS DVD



W.パウエル&M.ロイ
William Powell & Myrna Loy

 謎解きが容易に伝えられること、音声によるアリバイ作りが可能になったことなどから、トーキー時代に入ると、探偵(スリラー、ミステリー)映画が多く作られるようになった。チャーリー・チャン、シャーロック・ホームズ等がシリーズ化されているが、何よりも評判を呼んだのは、元々探偵役を得意としたパウエルの代表作ともなった「影なき男」シリーズである。当初は低予算で製作されたが、最後に関係者を集めてパウエルが謎を解き、思わぬ犯人を割り出すという推理に加えて、夫妻のユーモラスなセリフとキャラクターにアスタの個性が人気になり、13年に渡って6作が製作された続くMGMの名物シリーズとなった。ビデオ化されているのは最初の4作品。

影なき男(1934)VHS DVD  夕陽特急(1936)
第三の影(1939) 影なき男の影(1941)



ジーン・ティアニー
Gene Tierney

 1920年ニューヨーク生まれ。保険ブローカーを父に恵まれた環境で育つ。スイスの学校から帰国後、社交界でアナトール・リトヴァク監督に見出され、両親の反対を押し切って映画界入りする。40〜50年代にかけてあらゆるジャンルの作品をこなして人気を博した。41年に衣装デザイナーと結婚して長女が知恵遅れだったことや離婚が原因で精神を病んだ時期があったが、笑顔にさえ時に愁いを感じさせるのは、こんな経験が影響しているのだろうか。しかし、60年にテキサスの石油王と再婚してからは自伝を書いたり慈善運動に参加したり、悠々自適な生活を送り、91年に71歳で肺気腫で亡くなるまで幸せに暮らしたようなのは喜ばしい。街の野獣」も発売中。

ローラ殺人事件(1944) 哀愁の湖(1946)DVD
幽霊と未亡人(1947)VHS DVD