映画ファンをハラハラさせ画面にひきつけるには、ミステリーとアドベンチャーは欠かせない題材と言えよう。前者は安い製作費でもシナリオにひねりを加え、思わぬ展開で観客を満足させることができるため、第二次大戦前後からアガサ・クリスティをはじめとするミステリー作家の小説が盛んに映画化されるようになった。ヒッチコックがこの分野で傑出してるのは異論のないところだろうか。後者については、映画ならではの視覚に訴える効果が期待できることから普遍的な人気を得ているが、まずそのおもしろさで人々を魅了したのは連続活劇だろう。1914年から16年が最盛期で、10編から20編ほどの短編が順次上映されて、危機一髪の場面になると”続きは次週のお楽しみ”となるのである。中でもパール・ホワイト主演のシリーズが有名で、「ポーリンの危難」「鉄の爪」等が製作された。これらは新聞小説と同時進行し、今でいうタイアップ宣伝のはしりとなった。最近はスペクタクル、大量破壊!に偏向し、ダグラス・フェアバンクス、エロール・フリン等に代表される従来の活劇が少なくなっているのは残念だ。

栄光の都(1940) 飾窓の女(1944) DVD
Gメン対間諜(1945) らせん階段(1945)DVD
そして誰もいなくなった
  (1945)VHS DVD
殺人者(1946)VHS DVD
影なき殺人(1947)DVD  真昼の暴動(1947)VHS DVD
裸の町(1948)VHS DVD
チャンピオン(1949)VHS DVD
罠(1949)VHS DVD 第三の男(1949)VHS DVD
暗黒の恐怖(1950) 艦長ホレーショ(1951) DVD
 黒騎士(1952)DVD スカラムーシュ(1952)
  VHS DVD
 雷鳴の湾(1953)DVD


ジョン・ガーフィールド
John Garfield

 1913年にニューヨークの貧民街に生まれる。7歳で母親を亡くしてからは養護学校に預けられた。この頃に演劇とボクシングに触れる。32年にブロードウェイに進出し、「ゴールデン・ボーイ」で認められて38年にワーナーと契約、「4人の姉妹」でデヴューした。35年に幼なじみのロバータと結婚して3人の子供に恵まれるが、長女のキャサリンをアレルギー疾患で6歳で亡くしている。長男デヴィッド、2女ジュリーはいずれも俳優になり、ジュリーは今でも活躍中。彼自身は39歳の若さで持病の心臓病で亡くなったが、その葬儀ではバレンチノ以来という多くのファンに見送られた。51年にハリウッドの”赤狩り”で証言を求められ、このことが死を誘因したとも言われている。公開作品こそ少ないが、ハードボイルド的な独特の雰囲気で我々に強烈な印象を残してくれた。


郵便配達は二度ベルを鳴らす
  (1946)VHS DVD
ボディ・アンド・ソウル(1947)
苦い報酬(1948)